先日購入したNikon Z5。
さっそく数日間、NIKKOR Z28mm F2.8をつけて撮影してみました。
今日は、そのファーストインプレッションをお届けします。
結論からいうと、「この組み合わせ、最高にちょうどいい」です。
開封してまず感じたのは、落ち着いた佇まい
Z5の第一印象は、「地味だけどしっかりしている」でした。
箱を開けて手にとった瞬間、そう感じました。

トップ部に液晶がないこともあって見た目はシンプルそのものです。
けれどその質感には安っぽさはなく、グリップも深くて安定感があります。
フルサイズ機としては、エントリーモデルに位置するZ5ですが、安っぽさは感じませんでした。
Zマウントボディらしい「道具としての安心感」があります。
NIKKOR Z 28mm F2.8との相性が抜群

今回の撮影はすべてNIKKOR Z 28mmで行いました。(ただし、Z5の写真はX-H2+XF23mmで撮影しています。)

このレンズ、めちゃくちゃ軽くて良いんですよね。
Z5が約675グラム(バッテリー・メモリーカード込み)で、NIKKOR Z 28mmが155グラムなので合計すると700グラムとちょっと。
子どもたちとの散歩や、お出かけスナップに持ち出してもまったく苦になりません。
そして写りは、「軽さ」とは真逆。
しっかりとした描写で、解放F2.8でも周辺までシャープです。
背景のボケも自然で、フルサイズらしい立体感を感じることができます。
28mmという焦点距離の気持ちよさ

僕はもともと35mm前後の焦点距離が好きなのですが、Z5で28mmを使ってみると、その少し広い画角がすごく心地よいです。
昔、RicohのGR1v(フィルム機)を使っていたころを思い出します。
室内でも窮屈にならず、家族の様子を自然に撮れます。
外では広がりのある風景と人物を一緒に入れやすいです。
「見たままを少し広く切り取る」感じです。
ファインダーを覗くたびに、「これこれ」と思いながらシャッターを切ります。
EVFがとても見やすい
Z5のEVF(電子ビューファインダー)は、とにかく見やすいです。
色も自然で、タイムラグも少なく、撮影中の違和感はほとんどありません。
X-H2のEVFも高性能ですが、Z5でもまったくストレスは感じません。
シャッター音
Z5のシャッター音は静かです。「パチッ」という感じ。
室内で子どもたちを撮っていても、不快な感じはまったくありません。
ただ、X-H2と比べると、なんていうんでしょう、シャッター動作による振動はX-H2のほうがより抑えられている気がします。
そりゃそうですよね。あちらはシャッターが小さいAPS機、こちらはフルサイズ機ですからね。
とはいえ静かなことにかわりありません。
28mmなら被写体から距離を取らずに自然な表情を切り取れるので、この静かなシャッター音とあいまって、まさに「家族スナップ機」としてぴったりです。
作例:日常スナップをZ5 + 28mmで

フルサイズならではの立体感ですね。

雨上がりのアスファルトのしっとりとした感じの描写がたまりません。

金属の質感の再現も見事です。

シャープネス・コントラストともに高めですかね。

ただの雑穀米をしっとりとうまそうに表現してくれます。

手前から奥にむかってボケていく感じが好きです。

絞り開放でもこれくらいシャープに撮ってくれます。
被写体との距離感、フルサイズらしいボケ、そして空気感。
28mmという画角が、日常の「何気ない瞬間」をドラマチックにしてくれます。
開放F2.8でも背景が柔らかく溶けて、
ここにはあげていませんが、子どもたちの表情が自然に浮かび上がるような描写。
この写りを見て、「買ってよかった」と心から思いました。
使ってわかったZ5の「ちょうどよさ」
Z5ってAFもバッテリーも、特別すごいわけではないけど十分だと思います。
ボディの剛性感も高く、メニュー操作もわかりやすいです。
そして重すぎず、軽薄すぎず。
派手さはないけど、「撮りたい」という気持ちにしっかり応えてくれます。
そんな安心感がZ5にはあるように思います。
まとめ:Z5*28mmは「日常スナップの最適解」
Z5を手にして思うこと、それはこの組み合わせ(Z5*28mm)は、僕の生活の中で「最適解」または「定番」になるかもしれないということ。
・軽いのにしっかり写る
・静かでストレスがない
・そして、見た目よりずっと奥深い
「特別な毎日を静かに移す」、Z5はそんなカメラのように思います。
次回予告
「Z5をさらに使い込んで感じた「ここが惜しい」ポイント**つ」
